第7回口頭弁論&報告会の実施と提出した証拠資料について

第7回口頭弁論が、2021年2月8日(月)におこなわれ、直後にいつも通り報告会も実施しました。
報告会に来ていただいたみなさま、ありがとうございました。


次回は、4月14日の予定ですが、詳細は、またこのブログにてお知らせいたします。

今回の口頭弁論において、いくつかの証拠資料を新たに提出しましたが、その一部をここに公開いたします。


1. 開発敷地と周辺の地形と標高に関する資料

 我々は、開発敷地の標高は、周辺より低く、そこに雨水が流れ込むような地形になっていることを主張していますが、あらためてそれを分かりやすく可視化しました。
インターネットで公開されている国土地理院の標高データを使い、開発敷地と周辺の複数の箇所について、断面で標高データを出し、地形を確認できるようしています。

標高差は、数十センチ~1m程度なので、これまで感覚値的に捉えていたり、特定地点の標高を確認・比較していたものの、断面図的に見ることにより、あらためて、開発敷地が周辺より低いことを認識できました。

少しでも標高差があれば、雨水は、高いところから低いところへ流れていくのは自明です。
詳細は、下記資料をご確認ください。

※右上の矢印をクリックすると大きな画面でご覧いただけます。ファイルとしてダウンロードもできます。


2. 2014年台風18号の際の旧日立正門前付近写真(3枚)

 我々は、以前から戸塚に住まう地域住民のみなさまから、たくさんの目撃証言をいただき、その内容も証拠として提出しました。

(証言いただいたみなさま、本当にありがとうございます!)

その中で、写真もいただいており、特に2014年10月16日の台風18号の際の、旧日立正門付近の様子を写した写真は、明らかに、雨水がこの辺りに集まり、旧日立(開発予定敷地)に流れ込んでいることを示しています。

写真では分かりにくいですが、マンホールからは雨水が噴き出していたそうです。

(つまり、周辺の下水道で処理しきれていないことも示しています。)

手前高島橋方面から。道路も旧日立敷地も雨水が溜まっている

旧日立正門付近。雨水が敷地内に流れ込んでいる

西側ピアゴ寄り。道路は全体的に冠水している

また、報告会において、実際に盛り土がどのようにおこなわれるのか、を理解するための資料を作成し、来場いただいた方に説明させていただきましたので、その資料も共有いたします。

・盛土の様子についての資料

 地形に関しては、上記の資料で、あらためて確認できましたが、開発で予定されている”盛土”というものが、最終的にどのような状態になるのか、我々自身が再確認する意味と、みなさまにご認識いただけるよう、過去の公開情報などを元に整理しました。

やはり、盛土自体は、開発敷地のほとんどの範囲にわたって、1.5m~2mの止水壁となり得るものであること、開発に伴い整備される雨水流出抑制槽は、開発敷地に降る雨水を一時的に受け止めるに過ぎず、周辺の雨水の処理は到底できないことを再確認できました。

※右上の矢印をクリックすると大きな画面でご覧いただけます。ファイルとしてダウンロードもできます。

資料に関してご質問などあれば、ぜひコメントください。

引き続き、裁判に関連した資料などについては、可能なものについては公開していきたいと思います。



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