はじめまして、私たちは、「水害増大をもたらす開発計画の見直しを求める会」です。
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We are a group of residents in Totsuka town of Yokohama City who appeal to the Mayor of the city and Chugai Seiyaku (Roche group) to modify the present construction plan of a new institute of the company, which should increase the risk of water disaster in our town.
私たちの住む横浜市戸塚区戸塚町は柏尾川沿いにあり、地形は柏尾川下流に向かって北から南に緩やかに下っています。
大雨の際、市の下水処理システムで処理できなかった雨水は、町の中をゆったりと南に向かって流れます。
そして、より低い旧日立製作所敷地内に流れ込み、その広大な敷地が調整池の役割を果たすことによって、雨水の流れが確保され、町全体の水害が大きくなることを防いできました。
最近では,平成26年10月の台風18号の豪雨で、50mm/H近くの雨が長時間続き、柏尾川は氾濫寸前となりました。
大量の雨水が町に流れ込みましたが、地形に添って下り、旧日立製作所敷地内に流れ込み、さらに南へ下ってゆくことで水害を抑えることができました。
ところが、旧日立製作所跡地に中外製薬が研究所をたてることになり、広大な西側敷地80,000㎡を2m盛土し、自社の敷地部分のみを洪水から守ろうという開発が進んでいます。
そこに設置予定の雨水流出抑制層(調整池)は敷地内の降水対応のための小さなものです。
このまま建設が進むと、大雨の際、従来の町の雨水の流れは止まり、浸水被害の増大が予想されます。
また、柏尾川の洪水の際は、従来の水の流れが阻害され、周辺地域の水位が上がり、洪水被害の増大を招くだろうことは容易に想像できます。
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平成30年10月から私たちは、横浜市長に対し、このままの計画で開発の許可をしないよう、署名活動及び陳情を繰り返してきました。その署名提出累計は、戸塚町の住民を中心に現在まで2,288筆に上っています。
平成27年には水防法が改訂され、より堅固な治水対策が必要となりました。それを受けて横浜市は、自ら発行している「横浜の川」という冊子で、川の扇状地は盛土の抑制すること、耐水性建築(ピロティ式など)とすることを推奨しています。
それにもかかわらず、横浜市は、本開発計画に対し、古い法令解釈によって審査をすすめ、開発区域の盛土によって生じる近隣住民に与える水害の影響について評価しようとしませんでした。
浸水評価は中外製薬に委ねるだけで、横浜市はその責務を果たしていないと言わざるを得ません。
そこで、令和元年7月5日、横浜市に対し、開発許可差し止めを求め、横浜地方裁判所に提訴いたしました。(原告団8名、弁護士7名)。
しかし、その提訴も空しく、8月8日に開発許可が下りてしまったため、開発許可取り消しの訴訟に切り替えました。
戸塚は、昨今の急速な市街化に伴い、自然の保水力は減少し、下水の排水量が増えています。
また、過去に経験したことの無い豪雨が各地で頻発しています。
そこにさらなる人為的な被害増大が予想される、この開発許可の見直しを求める活動を今後も続けて参ります。
皆様のさらなるご理解とご支援を賜りたく、お願い申しあげます。
令和元年10月吉日
水害増大をもたらす開発計画の見直しを求める会
(旧 戸塚駅西口周辺の浸水被害増大を懸念する住民の会)
連絡先:suigai2440003@gmail.com
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